Hitster(ヒットスター)は、ヨーロッパを中心に人気を集めている音楽カードゲームです。カードを読み取ると曲が流れ、その曲がいつ発売されたかを考えて、自分の「年表」の正しい位置に置いていきます。ルールはシンプルなのに、「この曲、絶対90年代でしょ」と自信満々に置いた曲が実は70年代だった、という瞬間にテーブル全体が盛り上がります。日本ではまだあまり知られていないので、この記事ではHitsterの遊び方と基本ルール、公式のバリエーション、話題のFlying Mic、そして日本で自分のプレイリストを使ってHitster風の年代当てゲームを遊ぶ方法を紹介します。
Hitster(ヒットスター)とは
Hitsterは、オランダのゲームメーカーJumbo(ジャンボ)が販売している音楽カードゲームです。カードの片面にはQRコード、もう片面には曲のタイトル、アーティスト、発売年が書かれています。無料のHitsterアプリでQRコードを読み取ると、曲がSpotify経由で再生されます。プレイヤーはその曲を聴いて、自分の年表のどこに置くかを決めます。正しい位置に置けたら、そのカードは自分のものです。
日本でおなじみのイントロクイズが「曲名を当てる」ゲームだとすれば、Hitsterは「年代を当てる」ゲームです。曲名がわからなくても、「なんとなく自分が中学生のころに流行っていた気がする」という感覚で勝負できるので、音楽にくわしくない人でも参加しやすいのが特徴です。
Hitsterの基本ルール
基本の流れは次のとおりです。
1. 全員が1枚ずつスタートカードを受け取り、発売年が見える面を上にして自分の前に置きます。これが自分の年表のはじまりです。
2. 全員がHitsterトークンを何枚か受け取ります。残りは真ん中に置いておきます。
3. 自分の番が来たら、次のカードの裏面を見ないようにしてQRコードを読み取ってもらいます。曲が流れ始めます。
4. その曲が年表のどこに入るかを考え、カードを置きます。いちばん古いカードの前、いちばん新しいカードの後、またはカードとカードの間です。
5. カードを裏返して答え合わせ。位置が正しければ、カードはそのまま年表に残ります。間違っていたら、カードは取り除かれます。
6. さらにタイトルとアーティストを正しく言えたら、真ん中からトークンを1枚もらえます。
7. 最初に10枚のカードを正しく年表に並べた人の勝ちです。
トークンを使うと、作戦の幅が広がります。まったくわからない曲をスキップしたり、ほかのプレイヤーの置き方に異議を唱えて、当たっていればそのカードを自分のものにしたり、何枚かのトークンと引き換えにカードを1枚もらったりできます。初めて遊ぶときは、トークンなしで遊んでもかまわないとルールにも書かれています。トークンの枚数などの細かい決まりは、各エディションの説明書で確認してください。
Hitsterのバリエーション:Pro・Expert・協力モード
基本ルールのほかに、難しさや雰囲気を変える公式のバリエーションが3つあります。
1. Pro:正しい位置に置くだけでなく、タイトルとアーティストも言えないとカードを残せません。
2. Expert:いちばん難しいルールです。タイトル、アーティスト、正確な発売年をすべて当てる必要があります。
3. 協力モード(Cooperative):全員でひとつの年表を作っていきます。家族の集まりや、勝ち負けより一緒に楽しみたいグループに向いています。
音楽にくわしい人とそうでない人が混ざっているなら、くわしい人だけProやExpertのルールで遊ぶハンデ戦にすると、最後まで勝負がわからなくなります。
HitsterにSpotifyのプレミアムは必要?
Spotifyなしでは遊べませんが、思ったほど準備はいりません。曲はSpotifyで再生され、Hitsterアプリが読み取り役になるので、アプリがないと曲は流れません。ただし、Spotifyは無料アカウントでも大丈夫です。1人がDJ役になってカードを読み取り、その役を交代で回せば、全員がアカウントを持っている必要はありません。どちらの場合も、インターネット接続は必ず必要です。
Hitsterのエディション
Hitsterは国ごとにさまざまなエディションが販売されています。代表的なものは次のとおりです。
1. Original:いろいろな年代のヒット曲が入った基本セットです。
2. Guilty Pleasures:大きな声では言えないけれど、実はみんな好きな曲を集めたセットです。
3. Summer PartyとChristmas:季節に合わせたテーマのセットです。
4. Rock、Urban Hip Hop、Movies & TV Soundtracks:ジャンルを絞って遊びたい人向けです。
5. Battle of the GenerationsとCelebration:世代が混ざった集まりやお祝いの場に向いたセットです。
このほか、国ごとにその国のヒット曲を集めたエディションもあります。また、Hitster Bingoという別のゲームもあり、こちらは独自の遊び方です。日本で手に入れたい場合は、取り扱いや対応している言語を販売店で確認してください。
Hitster Flying Micとは
Hitster Flying Micは、本物のマイクが入った新しいエディションです。販売店の情報によると、QRコード付きの音楽カードが225枚と電池で動くマイクが入っていて、2人から10人、16歳以上が対象です。遊ぶのはチーム戦で、曲が流れたら、最初にマイクをつかんだ人が答えられます。元のHitsterと同じように、カードを年表の正しい位置に置くのが目的で、8枚を正しく並べたチームが勝ちです。
日本で遊ぶなら:自分のプレイリストで年代当てゲーム
Hitsterのカードが手元になくても、同じ「年代当て」の楽しさは自分たちで再現できます。
1. DJ役を1人決め、発売年がわかっている曲で20曲から30曲ほどのプレイリストを作ります。J-POP、アニソン、ドラマの主題歌、昭和の歌謡曲など、集まるメンバーに合わせて選びましょう。
2. DJ役は、小さな紙に「タイトル、アーティスト、発売年」を1曲ずつ書いておきます。
3. 各プレイヤーは、スタートとして年が書かれた紙を1枚ずつ受け取ります。
4. DJ役が曲を流し、プレイヤーは年表のどこに入るかを答えます。DJ役が年を発表し、合っていればその紙をもらって年表に加えます。
5. 最初に決めた枚数(たとえば8枚)を並べた人の勝ちです。
QRコードほどスマートではありませんが、自分たちの青春時代の曲や、家族みんなが知っている曲だけで遊べるのは、手作りならではの魅力です。曲名を早押しで当てるルールを加えれば、イントロクイズとの合わせ技にもなります。
Hitsterに似たゲーム
Hitsterが気に入ったら、こんな音楽ゲームも試してみてください。
1. Grab the Mic:Lucky Eggのカードゲームで、めくった言葉が入った歌を、スポンジのマイクを先につかんだ人が歌います。同じように言葉をお題にして歌う遊び方はカラオケで盛り上がるゲームで紹介しています。
2. 連想で歌をつなぐゲーム:前の人が歌った歌詞の言葉から、次の人が別の歌を思い出して歌っていきます。道具はいりません。
3. 歌詞の続きクイズ・曲当てクイズ:曲を途中で止めて続きの歌詞を答えたり、鼻歌から曲名を当てたりする遊びです。
4. Grab The Phone Karaoke:私たちが作ったアプリで、歌う側の遊びをスマホ1台で楽しめます。
聴くより歌いたいグループには
Hitsterは「聴く」ゲームです。曲はスピーカーから流れ、知識で勝ちます。何回か遊ぶうちにみんなが一緒に口ずさみ始めたら、今度は自分たちが音楽になるゲームがおすすめです。
Grab The Phone Karaokeは、2人から8人で遊べる無料アプリです。テーブルに置いたスマホに言葉がひとつ光り、最初にスマホをつかんだ人が、その言葉が入った好きな曲を15秒歌います。ほかの人がグッドかバッドで判定し、最後にランキングで勝者が決まります。Spotifyもアカウント登録もいらず、何度遊んでも覚えてしまうカードもありません。アプリはダウンロードページから入手できます。
ほかの音楽の遊びはカラオケで盛り上がるゲームでも紹介しています。
HitsterはJumboの商標です。Grab The Phone Karaokeは独立したアプリであり、JumboおよびHitsterと提携関係になく、承認や支援、スポンサーを受けているものではありません。Grab the Mic、Lucky Egg、Spotifyはそれぞれの権利者の商標です。